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Kstyle10/22☆Vol.2 ― 「夜警日誌」はなぜ「太王四神記」になれなかったのか




*Kstyle OSEN |2014年10月22日15時18分
Vol.2 ― 「夜警日誌」はなぜ「太王四神記」になれなかったのか



※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。

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写真=「夜警日誌」の画面キャプチャー



「今日ハイライト映像を初めて見たが、私も驚いた。『夜警日誌』は『太王四神記』よりユーモラスな要素が多いため、同じような地位の似たような作品になるのではないかと思う。『太王四神記』と似たようなファンタジー時代劇だが、個人的には『太王四神記』よりも高いクオリティを持っていると思う。面白いドラマになるだろう」

7月に行われた「夜警日誌」の制作発表会で「太王四神記」(2007)で主演を務めた俳優ユン・テヨンはドラマへの強い自信を見せた。世間の関心も熱かった。ユニークな題材の「夜警日誌」は、「太王四神記」「太陽を抱く月」「九家の書」など、多数のファンタジー時代劇を成功させたMBCの野心作だったためだ。

しかし「夜警日誌」がスタートすると、大衆の評価ははっきりと分かれた。ユニークな題材に好評を送る視聴者もいたが、CGが残念だと指摘する人も多かった。そのようにして第一歩を踏み出した「夜警日誌」は、最終回まで今ひとつなCGが残念だった。そして繰り返される退屈な展開、迷惑なヒロインのキャラクターは共感を得られず、玉に瑕となった。

「夜警日誌」は朝鮮時代を舞台に幽霊を否定する者と幽霊を利用しようとする者、幽霊を退治しようとする者の3つの勢力の間で展開されるストーリーを軽快に描いたファンタジー恋愛活劇だ。22日に放送された「夜警日誌」最終話は勧善懲悪の結末で幕を閉じた。王座を獲得したイ・リン(チョン・イル)はドハ(コ・ソンヒ)と再会してハッピーエンドを予告し、悪人たちは自分たちの悪行に相応する罰を受けた。

この日の放送でイ・リンは、イムギ(韓国の伝説に登場する蛇が龍になる前の想像の動物)の本体を消し去り、サダム(キム・オソン)を野望を阻止した。サダムは千年花によって反撃を準備したが、欲に溢れたせいで自滅した。これをきっかけに過ちを反省したキサン君(キム・フンス)はイ・リンに譲位し宮殿を離れ、夜警になったムソク(東方神起 ユンホ)は、イ・リンの命により辺境の武将になった。夜警の長だったチョ・サンホン(ユン・テヨン)は、自身に思いを寄せていたオクメ(シム・ウンジン)と夫婦になり、権力に執着していたパク・スジョン(イ・ジェヨン)は罪を償い、イ・リンに執着していたパク・スリョン(ソ・イェジ)は父の世話をしながら分かち合いの人生を歩んだ。

題材はユニークだったが、ストーリーは単純だった。“主人公の危機と脱出”を中心に繰り返された展開は、最終回になって大急ぎでまとめられた。特にイ・リンとサダムが対立した理由だったイムギは、わずか5分で退治され、虚しさを与えた。この過程で登場した幼稚なCGは、俳優たちの演技に入り込むことを邪魔するばかりだった。

女優たちのキャラクターと演技力もまた残念だった。コ・ソンヒが演じたヒロインのドハは、堂々としていた登場時の姿とは違い、どんどん受動的なキャラクターに変わった。さらにドハは何度も主人公を危機に追い込み、迷惑ばかりをかける嫌われキャラクターに転落した。意見が分かれるコ・ソンヒの演技力もまた、キャラクターの好感度を上げることに失敗した。シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ジャガイモ星」が生み出したシンデレラのソ・イェジも、ファンタジー時代劇ではなかなか実力を発揮できず、色々な面で残念だった。

一言で「夜警日誌」は、ユニークな題材を面白く生かせなかった幼稚で退屈な展開、物足りないCG、迷惑なヒロインが問題だった。チョン・イル、キム・フンス、ユン・テヨン、キム・ソンオ、ユンホなど男性俳優たちの好演がなければ、「夜警日誌」はこれだけの成功さえも収められなかっただろう。

元記事配信日時 : 2014年10月22日07時05分 記者 : OSEN
by joonkoala | 2014-10-23 07:00 | 韓国ドラマ
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