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朝鮮日報3/8☆円安と反韓流、韓国食品の対日輸出が減少



*朝鮮日報      2013/03/08 11:00
円安と反韓流、韓国食品の対日輸出が減少



 韓流に乗って伸びていた韓国の対日食品輸出が減少に転じた。昨年夏以降、日本国内で生じた反韓流現象に円安が重なったためだ。韓国の食品業界が競争力を持たずに、人気だけに頼って輸出した結果、危機に直面したとの指摘もある。

 韓国農水産食品流通公社によると、今年1-2月の対日農産物・食品輸出は3億2710万ドルで、前年同期を8.8%下回った。

 問題は輸出減少が一時的な現象ではないことだ。韓国の対日食品輸出は2009年に9.9%、10年に19.1%伸びた後、11年には26.1%急増した。しかし、昨年の伸びは0.6%へと急低下した。

 業界は、日本国内での反韓流ムードが影響を与えたと分析している。食品大手、農心の関係者は「昨年夏以降、日本の極右勢力は韓国食品を売る韓国人街で騒ぎを起こしたりした。それ以降、販促イベントなどは企画さえできず、おとなしくしている状況だ」と語った。

 昨年夏は、日本の極右政治家が韓国を刺激する発言を行い、李明博(イ・ミョンバク)大統領が独島(日本名・竹島)を訪問し、韓日関係が悪化し始めた時期に当たる。右翼を恐れる日本の流通業界も韓国食品の販促行事を控えた。

 円安も悪材料となった。円相場は昨年初めの1ドル=80円を超える円高水準から90円台へと下落し、韓国製品の価格競争力が低下した。

その影響でCJ第一製糖は今年1-2月に対日輸出が15%減少した。同社は日本向けにコチュジャン(トウガラシみそ)、テンジャン(みそ)、調味料を販売し、昨年は280億ウォン(約24億4000万円)を売り上げた。しかし、今年は円安で損失は避けられないとみている。

 大象FNFは紅酢(ホンチョ) が人気を集め、対日輸出に成功したと評されていた。売上高は2010年の13億ウォン(約1億1000万円)から昨年は720億ウォン(約62億9000万円)に増えた。しかし、問題は、円安で売り上げ増が増益につながらないことだ。大象は輸出先の多角化に全力を挙げている。

 ただし、商品に競争力がないまま、韓流にばかり頼り、まねをし合う韓国企業が相次いだことも輸出不振の重要な原因として指摘されている。大象は08年の日本進出初期から日本で人気のKARAを広告モデルに起用し、紅酢を日本に定着させた。

 セムピョ食品も11年、ザクロ酢飲料を日本に売り込んだが、同社も広告モデルに韓流スターの2PMを起用した。似たような商品に似たような戦略で臨んだ格好だ。業界からは過当競争という声も上がった。

 1-2月の輸出が昨年の半分以下に落ち込んだマッコリ(韓国式濁り酒)も韓国企業同士の競争で失敗した代表例だ。

 日本のマッコリ市場では、麹醇堂、ハイト真露、CJ第一製糖などが競合している。韓国農水産食品流通公社の関係者は「韓国企業同士で似たような商品による競争を展開した結果、壁に直面している状況だ」と指摘した。

 食品業界の関係者は「韓国食品業界の日本進出は、新しい(商品)開発や営業戦略で競うのではなく、他社に追随するレベルにとどまっている。食品業界自らが競争力を高めるべきだ」と語った。

鄭晟鎮(チョン・ソンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
by joonkoala | 2013-03-09 08:10 | 韓国
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