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朝鮮日報12/31☆今年最も愛された韓国映画トップ10は?




*朝鮮日報      2012/12/31 15:41
今年最も愛された韓国映画トップ10は?


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 2012年は韓国映画が非常に多くの人々に愛され、まさに「韓国映画のルネサンス」とでも言うべき年だった。

 通算観客動員数1000万人を超えた映画が2作品出たほか、興行成功の基準となる400万人以上の観客を集めた作品も9作品あり、11月20日には韓国映画の年間観客数が1億人を突破した。

 また、韓国映画と米ハリウッド映画のシェアは59:31で、韓国映画のシェアがハリウッド映画を大きく上回った。世界的に見ても自国の映画がハリウッド映画を圧倒しているケースは極めてまれだ。

 こうした「韓国映画のルネサンス」を築いたトップ10作品をあらためて振り返ってみた。

■1位 『泥棒たち』12,982,573人

 『ビッグ・スウィンドル!』『いかさま師~タチャ』『チョン・ウチ 時空道士』を生んだヒットメーカー、チェ・ドンフン監督がメガホンを取った『泥棒たち』。チョン・ジヒョン、キム・ヘス、キム・ユンソク、キム・スヒョン、イ・ジョンジェ、キム・ヘスク、オ・ダルス、香港の俳優サイモン・ヤムら演技派&スター俳優が多数出演しただけでなく、しっかりとした構成や演出力、そこに猛暑が重なり映画館入場者数が増え、興行成績新記録を連日塗り替えた。そして公開から22日目にして1000万人を突破、今年最高のヒット作になった。

■2位 『王になった男』12,064,505人

 『G.I.ジョー』『G.I.ジョー バック2リベンジ』『RED/レッド2』『グッド・バッド・ウィアード』などアジアはもちろん、ハリウッドでも認められた韓国トップの演技派俳優イ・ビョンホンにとって、初の時代劇挑戦ということで大きな関心を呼んだ作品。

 平民が王になるという独特の設定やイ・ビョンホンの繊細な演技が絶賛され、観客1000万人を突破した。

■3位 『オオカミ少年』6,015,694人

 10月31日に公開された『オオカミ少年』は4週間連続で興行成績1位となり、通算観客動員数600万人を上回った。

 韓国で最も愛されているソン・ジュンギと「国民の妹」と呼ばれているパク・ボヨンが出演。「オオカミ少年」と、傷を抱え世間に対し心を閉ざした少女の切ない愛の物語が、女性客たちを映画館に引き寄せた。中でもセリフらしいセリフを一言も発さず、動物そのものの視線やしぐさだけで「オオカミ少年」の感情を細やかに表現したソン・ジュンギの演技力は断トツだった。

■4位 『風と共に去りぬ』4,909,937人

 2008年の『過速スキャンダル』(800万人)、10年の『ハロー!? ゴースト』(300万人)に続き、今回の『風と共に去りぬ』でまたまた大ヒット作品を生み出したチャ・テヒョン。

 俳優人生で初めて時代劇に挑戦したが、オ・ジホ、ミン・ヒョリン、コ・チャンソク、ソン・ドンイル、シン・ドングンら一流の助演陣と力を合わせ、500万人近い興行成績を記録した。

■5位 『犯罪との戦争:悪い奴らの全盛時代』4,694,595人

 この映画は40-50代の観客を中心に1980年代への郷愁を思い起こさせ、ヒットした。

 折り紙付きの演技力を持つチェ・ミンシク&ハ・ジョンウというキャスティングだけでも注目を集めるのには十分。さらに助演キム・ソンギュンとチョ・ジヌンは主演俳優に勝るとも劣らない、人々を引き付ける演技力で大ヒットの一翼を担った。

■6位 『私の妻のすべて』4,598,599人

 ロマンスの中核ともいえる恋愛のプロセスを大胆にもカット、「どうすれば完璧な別れ方ができるか?」という他作品とは全く違う斬新な切り口で愛を描いた作品だ。

 特に、ヒロインのジョンインを演じたイム・スジョンはこれまでのミステリアスな美女という彼女自身のイメージを脱ぎ捨て、挑発的で成熟した大人の女に変身、ファンを驚かせた。また、ジョンインを誘惑する女たらしソンギを演じたリュ・スンリョンも、シリアスな面とコミカルな面を見事に演じ分け、女性客を大いに楽しませた。

■7位 『ヨンガシ』4,515,833人

 韓国映画史上初の試みとなった「寄生虫感染パニック映画」。目に見えない「殺人寄生虫」の攻撃という恐怖をスピーディーな展開で描き、オープニングからラストまで終始、スリリングかつ緊張感が途切れないと評判を呼んだ。

 制作費50億ウォン(約3億8000万円)を回収しただけでなく、100億ウォン(約7億6000万円)近い純利益を出した。ヒットしても制作費とトントンという作品も多い中、大幅な純利益を出した数少ないパニック映画だ。

■8位 『建築学概論』4,107,078人

 年齢層に関係なく誰もが経験する「初恋」。そのなじみ深い素材で観客の共感を呼んだ『建築学概論』は、1990年代のキャンパスライフや思い出という恋愛映画の王道アイテムを数多く描くことで、20-30代だけでなく40-50代まで幅広い年齢層に支持された。

 過去のヒロイン・ソヨンを演じたmiss Aペ・スジと、現在を演じたハン・ガインは瞬く間に「国民の初恋の人」と呼ばれるようになった。

■9位 『ダンシング・クイーン』4,039,462人

 平凡な主婦、そして妻として暮らしてきたジョンファ(オム・ジョンファ)はある日突然、自分の夢だったダンス歌手になること決心、夫ジョンミン(ファン・ジョンミン)に隠れて「二重生活」を始めるというストーリーだ。

 女性なら誰もが共感するテーマで主演したオム・ジョンファと夫役のファン・ジョンミンは息ピッタリで、その絶妙なやり取りが評判を呼んだ。

■10位 『折れた矢』3,434,699人

 この映画は07年1月15日、金明浩(キム・ミョンホ)元成均館大学数学科教授がソウル高裁の朴洪佑(パク・ホンウ)裁判長(現・議政府地裁所長)をボーガンで狙撃し、世間を騒がせた事件と、それを巡る疑惑をベースに作られたフィクションだ。

 公開時は誰もヒットを予想できなかったことから、今年一番の「予想を裏切るヒット作」と呼ばれるようなった。メーンキャストの多くがノーギャラで出演、スタッフたちも無償で参加するという低予算映画でも商業的に成功可能であることを見事に証明した。

 このように、今年1年間に大ヒットした作品はジャンルの幅が広く、バラエティーに富んだテーマ、新人とベテランの息の合った演技、それぞれの成長がうかがえる表現力で多くの観客に愛された。

 果たして来年もこの「韓国映画のルネサンス」が続くのか、期待を胸に見守っていきたい。

イ・デドク記者

朝鮮日報日本語版
by joonkoala | 2012-12-31 21:18 | 韓国映画
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