朝鮮日報10/9☆「ハングル輸出第1号」チアチア族、韓国語教育が中断




*朝鮮日報     2012/10/09 14:32
「ハングル輸出第1号」チアチア族、韓国語教育が中断


 「ハングル輸出第1号」として話題を集めていたインドネシアのチアチア族を対象とした韓国語教育が中断されたことが、今月8日までに分かった。2010年にチアチア族に向けた訓民正音学会のハングル普及計画が事実上、白紙化されたことに続いて、2回目の失敗となる。

 この背景には、行き過ぎた成果主義のほか、教育する側と受ける側の間に異なる利害関係があったと分析されている。一方、ソウル大学人文情報研究所と国連グローバルコンパクト韓国協会はこの日、南太平洋ソロモン諸島のガダルカナル州とマライタ州がハングルを表記文字として導入することを決めたと発表した。

■ハングル教育をめぐる「同床異夢」

 文化体育観光部(省に相当)は8日「現地の韓国語教育機関である世宗学堂の委託運営を担っていた慶北大学が、契約期間(昨年9月から1年)を終え、財政難を理由に撤退した。世宗学堂は8月31日をもって無期限で閉鎖し、韓国人教師チョン・ドクヨンさん(51)も帰国した」と発表した。

 インドネシアの少数民族、チアチア族(約8万人)は独自の言語を持ちながら文字がなく、固有語が消えゆく危機に直面していた。09年、韓国の訓民正音学会の提案によりハングルを表記文字として導入することを決め、関心を集めていた。チアチア族固有の言語の発音をハングルで表記できるよう教育するという計画だった。これに従って、10年には訓民正音学会がチョン・ドクヨンさんを現地に派遣し、1年近くハングルの教育を行ってきた。

 しかし、当初期待していた韓国政府、ソウル市との交流や経済支援が受けられなかったことから、10年末にハングルの普及が中断。文化部の関係者は「ソウル市がバウバウ市と文化芸術交流、協力のために意向書を締結したが、文化センター設立や都市開発事業への協力などが予算の問題により全て白紙化された」と説明した。



■長期プランと支援策が不十分

 チアチア族のケースは「外国でのハングル普及」という夢が現実的にどれほど難しいことなのか、如実に示している。現地の人たちは「ハングル」を通じて「韓国」の各種支援まで期待しているケースが多いため、総合的、長期的なプランが必要となる。

 インドネシア政府は、10年にチアチア族が表記文字としてハングルを採択したという国内メディアの報道を公式に否認した。ソウル大言語学科のイ・ホヨン教授は「インドネシアは一部の地域でハングルを導入し、経済的発展が達成されれば、(インドネシアから)分離独立する可能性があるという懸念を抱いている。ある財団で約束していた支援金を支払えなかったため、事態がこじれてしまった」と話している。

 世宗学堂は今年1月、慶北大とインドネシアのムハマディア・ブートン大の協力により開設された。運営費用は、韓国文化部が国庫金から3400万ウォン(約239万円)、慶北大が3600万ウォン(約253万円)を負担し、年間7000万ウォン(約493万円)だった。しかし、財政問題や行政まひなどで運営が難航。さらに、ハングルの受け入れを主導してきたバウバウ市のアマルル・タミム市長の任期も今年12月で終わりとなる。

 文化部国語政策課のキム・ヘソン課長は「国庫からさらに投入することも積極的に検討している。バウバウ市の世宗学堂は年内に正常化される予定だ」と話した。

■「哲学なきプログラムの危険」

 ソウル大の人文情報研究所はガダルカナル州とマライタ州の土着言語をハングルで表記した教科書を作成し、今月1日から現地の中学校と高校それぞれ1カ所で教育を開始した。研究所は、来年下半期から中高だけでなく、小学校でも全科目をハングルで表記した土着語で教育を行う予定だ。

 イ・ホヨン教授は「今回は韓国政府に事業施行を伝え、ソロモン諸島の地方政府の協力も積極的だ」と話した。

 しかし、イ・サンギュ前国立国語院長(慶北大教授)は「哲学が脆弱(ぜいじゃく)なのが問題だ。相互の文化や歴史を尊重するという原則の下に、教材も現地の専門家と共に開発すれば、外交的な葛藤を避けることができるはずだ」と話した。

朴敦圭(パク・トンギュ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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by joonkoala | 2012-10-09 19:32 | 韓国
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