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朝鮮日報7/16☆日本人芸術家による水玉模様、NYを覆う




*朝鮮日報      記事入力 : 2012/07/16 10:49
日本人芸術家による水玉模様、NYを覆う

ブランド品売り場や公園など6カ所に展示、ホイットニー美術館では作品展を開催


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米国ニューヨークのマンハッタンにあるセントラルパーク南側のルイ・ヴィトン売り場には日本の女性作家、草間弥生氏が大小の水玉模様でデザインした「水玉」作品が飾られている。/ニューヨーク=キム・シンヨン特派員


 14日午後、米国ニューヨークのマンハッタンにあるセントラルパークの南側、5番街の真ん中に位置するルイ・ヴィトンの建物は大小の水玉模様で覆われている。白い建物を飲み込むかのように黒く散らばっている水玉の渦に、その場を通りかかったニューヨーカーや観光客たちは思わず足を止める。14個のショーウインドウの中は全て赤い水玉模様だ。同じ時刻、マンハッタンの南にある「ハドソン川公園」。カバの背中とテントウムシを合わせたような模様の造形物の間でニューヨーカーたちは日光浴を楽しんでいる。赤い背景に白い円がいくつも描かれたこの作品の名前は「新たな空間へと向かう里程標」。ルイ・ヴィトンの店舗に飾られた水玉と同様に、異色の日本人女性作家、草間弥生氏(83)の作品だ。

 強迫的な異色の天才作家とされる草間氏の水玉模様が、ニューヨークの夏を占領した。ウォール・ストリート・ジャーナルは「2012年夏、39年ぶりに帰ってきた『水玉の姫』がニューヨークをとりこにした」と伝えた。この夏、ニューヨークで草間氏の水玉作品に出会える美術館、店舗、公園などは6カ所ある。今年、草間氏の作品をデザインに活用した「クサマ・ライン」を発売したルイ・ヴィトンは、5番街の店舗とは別に、マンハッタン南部のソーホー地域に草間氏の水玉模様に関連した商品をテーマにした「ポップアップストア(特定の期間だけ設置される売り場)」を展開している。

 ニューヨークの「ホイットニー米国美術館」では12日、草間氏の作品展がスタートした。9月末まで続くこの作品展では、過去60年間に草間氏が手掛けた作品345点が展示されている。草間氏は1957‐73年にニューヨークで暮らし、創作活動を行うとともに、ヌードモデルに水玉模様を描き道に立たせるなど、奇抜なパフォーマンスアートを披露し、その名を知らしめた。ホイットニー美術館以外に、ガゴシアン・ギャラリーにも草間氏の作品が展示される予定で、8月には草間氏の作品集も出版される。

 草間氏は幼いころから幻影を見るなど、ほぼ生涯にわたり精神疾患に苦しめられてきた。精神的な圧迫を理由にニューヨークを離れた後、1977年に東京の精神病院に自ら入院し、その後35年間、入院生活を送りながら創作活動を続けてきた。39年前、20代のときに誕生した草間氏の強迫的な水玉模様は、60年以上続いている。39年前にニューヨークを去った80代の異色芸術家の華麗な「カムバック」について、専門家は、日々難解になっている現代美術に対する反作用と解釈できると評価している。理解しがたい最近の現代美術作家たちの作品とは異なり、草間氏の作品は単純で、一目で「華やかできれい」という印象を与える。10日、黄色と黒の水玉模様の服を着て、ニューヨークのルイ・ヴィトン売り場を訪れた草間氏は「私は最近も毎日奮闘しながら暮らしている。しかし、このたくさんの水玉を自分が描いたという事実を誇りに思う」とコメントした。

ニューヨーク= キム・シンヨン特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
by joonkoala | 2012-07-19 04:51 | その他
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