*Kstyle Vol.1 ― 「キム・スヒョンコード」彼を解釈する7つの興味深い数字 OhmyStar |2012年06月10日18時54分 「CMスター?イメージの消耗?愛されている証拠」 確かに彼は“つまらない人間”だ。 丁寧な口調。反論の余地を与えない回答。しっかりした答えの中からなんとか隙を見つけ出し、やっと飛ばした反論にも動じない姿。冗談をできるだけ排除した、真剣なコメント。1時間あまりのインタビューを終えた後は「もしかしてインタビュー学校にでも通ったのではないか」という疑念を抱く程だった。 しかし、そのような“つまらない”姿を発見したのが、逆説的にも彼とのインタビューで最も“興味深い”ところだったと、ここで告白する。本人はかたくなに否定していたが、自身の才能によって輝く人を近くで観察出来るのは、いつでも興味深いことであるためだ。このように“俳優”と、それほど面白くもないジョークに顔を歪めてププッと笑っていた24歳の“自然人”キム・スヒョンの間には、どのような物語が存在するのだろう。7つの数字でこの問いに答えてみた。名付けて、“キム・スヒョンコード”だ。 【33】多くのものを残したドラマ「太陽を抱いた月」 32.9%。話題という話題を全部かき集めて終了したMBC「太陽を抱いた月」の平均視聴率である。しかしキム・スヒョンは「『太陽を抱いた月』での自分の演技に満足していない」と首を横に振った。一言で言えば「プレッシャーが大きかった」そうだ。 キム・スヒョンはこれについて「壁にぶつかった感じだった」と話した。その言葉には色々な意味が含まれていた。ドラマ全体を牽引しなければならない人物として感じるしかなかった負担、多くの大先輩と張り詰めた神経戦を繰り広げなければならない負担……。 しかしキム・スヒョンは「太陽を抱いた月」で「友達を得た」と話した。彼は「これまでの作品では、先輩の子役を演じたり、演技が初めての人たちと息を合わせなければならなかった。しかし『太陽を抱いた月』では、ヤンミョン役のチョン・イルやウン役のソン・ジェリムなど同年輩の俳優が多く、互いに頼りながら演技することが出来た」と話した。思い残す部分が多い作品だったが、もう一つのものを得たドラマ。「太陽を抱いた月」は色んな意味でキム・スヒョンに多くのものを残したようだ。 【15】“CMスター”キム・スヒョン?「心配はご無用」SBS「クリスマスに雪は降るの?」「ジャイアント」、KBS 2TV「ドリームハイ」で彼の魅力を発見した人も多かった。しかし「太陽を抱いた月」が終わってから、キム・スヒョンは言葉通り“大ブレイク”した。天に登った人気を明確に示すバロメーターは、殺到するCMオファーだ。 ドラマ終了後、彼が15件のCMを撮ったというニュースが報じられた。もちろん、その数は今も増えつつあるだろう。あるCMではクールな表情で水泳選手のパク・テファンとブラック&ホワイトでマッチさせたオーダーメイド服を披露し、また他のCMでは職場の女上司に「待ちうたがいいですね」と言って「毎晩電話していいですか」と尋ねる。 しかし、一方では心配にもなった。あちこちでパッと登場してはパッと消えるように、CMにだけ出ていたら、どうかすると俳優ではなくCMスターとして認識されるのではないだろうか。躊躇いながらの質問に、キム・スヒョンは「それは大丈夫です」と言い切った。 「“イメージの消耗”になるのではと心配される方もいますが、まだ完全に俳優と呼ばれるほどの立場でもないので。消耗されるイメージというもの、それ自体がまだ明確にあるわけじゃないんです。違う見方をすると、CMを多く撮っているのも、僕が多くの方に愛していただいている証拠ではないでしょうか。その愛に応えようと、最善を尽くしているんです」 【46(10+16+20)】「やっぱりキム・スヒョンは泣かせなくっちゃ」 この突拍子もない数式は、実は「太陽を抱いた月」でキム・スヒョンが嗚咽演技をした回の数字を足したものだ。実によく泣いた。大粒の涙を滴らせては、それもままならないと息まで詰まらせておいおい号泣する彼の姿を見て“やっぱりキム・スヒョンは泣かせなくっちゃ”と漏らしていた知人の評価が自然に思い浮かぶ程だった。しかし当のキム・スヒョンは、嗚咽する時の感情が理解出来なかったと言う。 「ドラマを見ると、嗚咽しながら自分の胸を叩くじゃないですか。僕はそれが理解出来なかったんです。どうして拳で胸を叩くんだろう、と」 疑問が解かれたのは、1冊の本を読んでからだった。その秘蔵の本は、2007年発刊された「カシコギ(とげうお)」だった。当時高校生だったキム・スヒョンは、この本を読んでいてある文章でぐっと来た。インタビューの場で彼は手足を動員して当時感じた感慨を熱心に説明した。 「ある文章を読んでいて、いきなり涙が溢れ出るんです。それでしばらく泣いて、涙が出なくなったらまたその文章を読んで(ここでキム・スヒョンは手のひらで顔を覆った)“わああっ”と泣いたんです。そうやって泣いていたら、自分も知らないうちに拳で胸を叩いてたんです。それで、そんな中でも“あれれ?”と思って……(笑) その時悟りました。ああ、このような感情では、胸を叩いて泣くんだな、と」 【6】“芸能人”としての人生……“受け止めなければならない部分” 俳優、ひいては芸能人としての人生は華やかなものだ。しかし、その裏には孤独が潜んでいる。行動が自由でないためだ。人々は、よく“芸能人”という名の下で彼らに無欠点の生活を要求する。彼らの小さな行動一つ一つが、“大衆の関心”という言い訳を盾にして、簡単に消費されたりもする。どれほどかというと「キム・スヒョンの足の毛」が検索ワードランキングに挙がり、彼の家族関係がポータルサイトのトップページを飾ったくらいだ。 2007年MBCシットコム(シチュエーションコメディー:一話完結で連続放映されるコメディードラマ)「キムチ・チーズ・スマイル」でデビューしたので、キム・スヒョンも今や6年目の俳優になった。少なくない時間を芸能界で過ごした彼も、感じるところがあるはずだ。「そういう部分から自由にはなれませんね」しばらく考え込んだキム・スヒョンは、言葉を選んだ。たやすくない話題であるだけに、自分の考えを完全に表現したいと思ったのかも知れない。 「確かにそういう面もあります」と話し始めたキム・スヒョンは、すぐ「でも、またどうしようもない部分もある」と話した。「僕が俳優じゃなかったら、こんな高いビルでインタビューすることもなかったでしょう。多くの方が僕のためにこんなに配慮してくださることもなかったでしょうし。だから……受け止めなければならない部分だと思います」 元記事配信日時 : 2012年05月02日11時36分 記者 : イ・ジョンミン、イ・ミナ
by joonkoala
| 2012-06-12 07:20
| キム・スヒョン
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