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朝鮮日報6/5☆中国市場で稼げない韓流コンテンツ(上)(下)



*朝鮮日報    2011/06/05 06:36:29
中国市場で稼げない韓流コンテンツ(上)


 著作権に対する認識がいまだ希薄な中国で、韓国音楽がタダで流通するケースが後を絶たない。中国では、音源のダウンロードが数千万回に達しても、著作権料は一銭も支払われない。このため、著作権者にとって「韓流は見かけは良いが、全然おいしい商売ではない」との声が聞かれる。

 作曲家の劉泳宣(ユ・ヨンソン)さんは現在、中国の音楽配信サービス会社S社を相手取り、民事、刑事裁判を進めるための準備を進めている。劉さんが作曲した楽曲「許せない」は、中国でダウンロード回数1位を記録するほどの人気を集めたが、S社は劉さんとダウンロード配信契約を結んでいない。

 「許せない」は、韓国でも人気を集めたドラマ『妻の誘惑』の主題歌。このドラマは中国で19.8%という高視聴率を記録した。主題歌は韓国ではチャ・スギョンが歌ったが、中国では李佳ロ(ロはたまへんに路)が『無法原諒』というタイトルで中国語バージョンを歌い、ドラマが放映された2カ月間にはダウンロード回数が1-3位で推移した。この曲は現在でも中国最大のポータルサイト「百度(バイドゥ)」でダウンロード順位5位に入っている。

 劉さんはこの楽曲の使用契約を結ぶ際「ドラマ放映時に限る」という条件を付けた。ダウンロードや着メロサービスに関する契約は全く結んでいない。劉さんは「5月末までにS社から納得がいく回答がなければ提訴する」と話している。

 劉さんのように、中国で著作権を侵害されるケースには多彩なパターンがある。台湾の歌手、潘イ柏(イはたまへんに韋、ウィルバー・パン)は2009年、韓国のヒップアップデュオ「フリースタイル」が歌った「Y」を「不得不愛」というタイトルで無断でリメークし、中国でヒットした。この曲の著作権を持つHミュージックは、総額100億ウォン(約7億5000万円)以上の支払いを求める訴訟を起こしたが、著作権料の回収は進んでいない。Hミュージックの後身ザ・グルーブ・エンターテインメントのファン・ドンソプ代表は「複数の企業に訴訟を仕掛け、一部勝訴したが、被告企業が廃業するなどして、実益はほとんど上がっていない」と嘆いた。

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



*朝鮮日報    2011/06/05 06:36:35
中国市場で稼げない韓流コンテンツ(下)

 中国では著作権に対する認識がとても遅れている。国営の中央テレビ(CCTV)でさえ、テレビやラジオで放送される楽曲に対する著作権料を支払い始めたのは昨年9月のことだ。中国の歌を無料ダウンロード可能なサービスを無断で提供していた百度が著作権料の支払いに応じたのも最近になってからだ。音楽だけでなく、著作権が存在するあらゆる分野で同じことが起きている。中国映画の封切りに合わせて販売されるキャラクター商品、記念品、ゲームなどの派生商品の約80%は海賊版で、中国国内で流通しているCDの90%は違法コピーとされる。

 また、中国には販売量に比例して著作権料を支払う「精算」の概念がないようだ。劉さんは「私の曲に対する著作権料は契約金として受け取った1万ドル(約81万円)だけ。曲が数百万回ダウンロードされようが、著作権料は支払い済みだというやり方だ」と話した。人気女性グループ「ワンダーガールズ」の「Nobody」も昨年、中国で着メロとして1週間に100万件ダウンロードされたが、先払い金として20万元(約249万円)が支払われただけだった。

 音楽著作権仲介会社、コサンメディアのユン・ヨンイン代表は「『宮廷女官チャングムの誓い』をはじめ、中国で大ヒットしたドラマは多いが、著作権料の精算を受けたという話は聞いたことがない。精算を要求すると、契約金だけを支払うのが中国の慣行だという回答が返ってくる」と語った。

 こうした中国の不公正な慣行の是正に韓国政府も動いている。文化体育観光部(省に相当)の林元善(イム・ウォンソン)著作権政策官は「今月から中国・北京とタイ・バンコクにある韓国著作権委員会の事務所で、著作権の侵害実態を集中監視する計画だ。今後は各社の損害賠償訴訟も支援していく」と説明した。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
by joonkoala | 2011-06-06 06:44 | その他
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