*朝鮮日報 2010/07/18 11:45:09 放送局と同伴者的な関係を志向する制作会社(上) 【特集】「映像コンテンツ産業」の絶望と希望 多様な実験とコンテンツの多様化 地上波では試すことができなかった映像産業的実験の敢行 海外市場の攻略、韓流の再活性化へ 総合編成チャンネル、地上波と同様の影響力を 全国同じ番号を送る必要性、いくつものチャンネルが乱立すればむしろ映像産業の発展を阻害 「総合編成チャンネル(総編・ケーブルテレビや衛星放送向けに様々なジャンルを24時間放送可能なチャンネル)が、始まれば、歪(ゆが)んだ韓国の映像産業市場が初めてその立場を確立するでしょう」「制作者の上に君臨しているかのようだった地上波放送局とは異なる同伴者的な関係で新しい韓流を創りだすことができます」 これまでの20年あまり、地上波放送局が独占、寡占してきた放送映像コンテンツ市場で苦労してきた番組制作会社らは、最近の新しいメディアの出現に対する期待感に浮きたっている。チェ・シジュン放送通信委員長が公表した通り、年末に総編チャンネル事業者が選ばれれば、コンテンツ配給市場が広がるのはもちろん、放送局と制作会社間の友好的な関係の中で、多様な映像および事業的実験を行い「パイ」を拡大できると見ているためだ。歪んだ構造の中で一方的に損害を受けてきた番組制作会社らにとって、総編チャンネルは希望の光だ。総編チャンネルが軌道に乗ることを夢見る彼らは、何に期待しているのだろうか。 ■同伴者的なWin-Win(ウィン‐ウィン)の関係を形成すべき 様々なジャンルの映像コンテンツを制作する制作会社代表や幹部らは、同等な立場で互いに利益をもたらす同伴者的な「Win-Winの関係」を強く望んでいた。パン・エンターテインメントのキム・ジョンシク社長は「既存の地上波放送と制作会社は甲と乙の関係だったので、制作会社が従属的な位置で委縮している場合が多かった。しかし総編チャンネルが登場すれば、より自由で創造的な作品を制作できるだろう」と話す。 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 *朝鮮日報 2010/07/18 11:45:19 放送局と同伴者的な関係を志向する制作会社(中) 【特集】「映像コンテンツ産業」の絶望と希望 彼らは既存の地上波放送局のように著作権を放送局が独占する方法をやめれば、総編チャンネルと制作会社が、互いに高め合っていくことができるだろうと予想している。キム・ジョンハク・プロダクションのパク・チャンシク代表は「総編が始まれば、映像コンテンツ市場に新たな枠組みができるだろう。著作権と版権について、もう少し柔軟な認識を持って互いがパートナーとなるべきだ」と話した。イ・クァンヒ・プロダクションのイ・クァンヒ代表は「ドラマの著作権を保有する制作会社が、海外への輸出を通じて制作費を得るという良い循環システムが、総編チャンネルの登場と共に確立されればいいと思う」と話した。エンメディアのキム・ドンギル代表は「著作権を共有した状態で共にプログラムのフォーマットを開発すれば、総編チャンネルと制作会社が共生できる」と話した。 ■新しい映像、韓流再活性化への期待 総編チャンネルを通じて、既存の地上波で試すことができなかった映像実験を行うことができるという期待も大きかった。コエン・メディアのアン・インベ理事は「総編チャンネルは、地上波と次元の違うコンテンツで勝負しなくてはならないため、かなり開放的な姿勢を見せるしかない。韓国の市場だけでなく、海外市場の攻略も同時に進めて新たな収益を得る構造を作りながら、韓流もさらに広めていけるだろう」と話す。JSピクチャーズのイ・ジンソク代表は「総編チャンネルが始まれば、潜在的な俳優や作家、演出家の発掘も活性化するだろう。彼らを通じて既存の枠組みを超えた映像作品があふれだすだろう」と話した。メディアの既存コンテンツが総編チャンネルのプログラム制作での芽となるだろうという見方もある。ある教養番組制作会社の代表は「『天国の国境を超える』のようなドキュメンタリー映像作品は、新聞社の先駆的な視点がどれほど重要かを見せてくれた代表的な事例。このような試みが総編チャンネルを通じて、絶えることなく続いていくべきだ」と話した。京畿大学の大衆メディア映像学部のソン・ジョンギル共十は「総編チャンネルを通じて多様な映像コンテンツの実験が行われれば、自然に海外への輸出も増えるだろう。生き残るためにも、総編チャンネルは海外市場攻略の方法を真剣に模索していかなくてはならない」と話した。 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 *朝鮮日報 2010/07/18 11:45:27 放送局と同伴者的な関係を志向する制作会社(下) 【特集】「映像コンテンツ産業」の絶望と希望 ■全国同一チャンネル番号は必須条件 総編チャンネルが地上波に負けない映像力を確保し、韓国の映像コンテンツ市場の発展を開拓していくためには、全国同じチャンネル番号で放送されるべきだという主張も絶対的だった。ドラマ制作社協会のキム・スンス事務総長は「新たなチャンネルが視聴者らを相手に力を持つためには、全国どこでも同じ番号で放送されるべきだ。それができない場合、制作会社の立場としても新しいメディアに対する期待が半減するだろう」と話した。グループ・エイトのペ・ジョンビョン企画チーム長は「チャンネルが全国に同じ番号、しかも1ケタの番号で放送されるのが望ましいと思う。地上波に近い力を持ったチャンネルとなるために、これは必ず実現しなくてはならない」と話した。 ■多すぎる総編チャンネルは危険 政治的考慮から、総編事業者が過剰に多く選ばれることに対する憂慮も出ている。イギム・プロダクションのチョ・ユンジョン代表は「正直なところ、総編チャンネルは1チャンネルだけ許可されるべきと考えている。いくつものチャンネルが乱立すれば、結局共倒れになるだろう」と話した。また他の制作会社代表は、「いくつもの総編チャンネルが一度に登場すれば、問題が多いだろうと思われる。広告市場の規模を考えると、制作会社が信じて頼ることができる総編チャンネルが誕生するには、業者が過剰に多く選ばれるべきではない」と話した。中央大学の新聞放送学部のソン・ドンギュ教授は「多すぎる総編チャンネルが一度に登場すると、激しい競争によってむしろ映像産業の発展が妨げられることもありうる」と話している。 チェ・スンヒョン記者 パク・セミ記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
by joonkoala
| 2010-07-21 07:17
| 韓国ドラマ
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