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朝鮮日報7/18☆ドラマ制作、韓国トップスターは「1話1億ウォン」




*朝鮮日報   2010/07/18 11:22:39
ドラマ制作、韓国トップスターは「1話1億ウォン」


【特集】「映像コンテンツ産業」の絶望と希望


制作費の60%が出演料

「テレビ局がスター出演を要求」

 「大ヒットドラマ」を生み出しても、外注ドラマ制作会社の経営が苦しい一番の原因は、天井知らずの制作費にある。増える一方の制作費のうち、かなりの部分を占めているのは、人気俳優をキャスティングするための出演料だ。

 代表的な韓流スター、ペ・ヨンジュンのケースを見ると、2007年のドラマ『太王四神記』の出演料は1話につき1億ウォン(現在のレートで約760万円、以下同じ)で、過去最高だった。しかし、これに加え、視聴率や海外輸出などの成果により、1話当たりさらに約1億5000万ウォン(約1100万円)を保障されていたという。02年の『冬のソナタ』でペ・ヨンジュンが受け取った出演料は、1話400万ウォン(約30万円)だった。

 ほかのスターたちの出演料もかなりのものだ。パク・シニャンは1話当たり約5000万ウォン(約380万円)、イ・ビョンホンは『IRIS-アイリス-』で1話2500万ウォン(約190万円、インセンティブ含めた場合は約1億ウォン=約760万円)を受け取っていた。ソン・イェジン、キム・テヒ、コ・ヒョンジョンらも1話当たり約2000-3000万ウォン(約150-230万円)を受け取っている。ドラマが再放送されたり、海外に輸出されたりした際に支払われる追加出演料を除いた額だ。芸能プロダクション「パン・エンターテインメント」のキム・ジョンシク社長は、「5年前に比べ、平均で約5-6倍も出演料が上がっている」と話す。

 これは、韓国のドラマ制作の特徴といえる、「いびつな構造」だ。韓国コンテンツ振興院によると、韓国ドラマの全制作費のうち、出演料が占める割合は60%だという。だが、日本では、出演料は全制作費の約20%に過ぎない。外注制作会社は、「放送枠決定という『絶対的な権力』を手に、地上波テレビ局は無理やりスター俳優の出演を要求してくる」と訴える。

 ある外注制作会社の代表は、「スター俳優のキャスティングなしにドラマ企画案を持ち込んでも、テレビ局側がスター数人の名前を挙げて、『これくらいでなければ放送できない』と断ってくる。とりあえず放送枠を確保するには、絶対的な権力を持つテレビ局の要求に合わせるしかない」と話す。

 これについて、ホ・ウンSBSドラマ局長は「スター俳優に対する視聴者の信頼がある以上、よりよいキャスティングを要求するのは、テレビ局が持つ固有の権利。ドラマが失敗したときのリスクは、ほとんどがテレビ局で負うしかないからだ」と話している。

パク・セミ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
by joonkoala | 2010-07-21 06:38 | 韓国ドラマ
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