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朝鮮日報2/3☆インタビュー:チョン・ウソン「エンディングのガンチルは一番幸せだった」




*朝鮮日報      2013/02/03 10:10
インタビュー:チョン・ウソン「エンディングのガンチルは一番幸せだった」


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 無実の罪で16年間服役した男ガンチルと、過去のトラウマから愛を信じられなくなった獣医のジナとの恋を中心に「奇跡」を描くラブファンタジードラマ『パダムパダム~彼と彼女の心拍音~』。復讐(ふくしゅう)を目的に生きながらも、ジナとの運命的な出会いからその心はゆらいでいくというガンチルを確かな演技力で魅せたチョン・ウソンにインタビューした。

―『パダムパダム~彼と彼女の心拍音~』のガンチルはかっこいいというキャラクターではありませんでしたが、そんなガンチルをどう思って出演を決めましたか。

 「確かに、表に現れる外見的にはかっこいいとは言えないかもしれませんが、本質、内面を考えると十分かっこいい人間だと思います。苦しい中にあっても前向きで、今日のこの瞬間に最善を尽くす、という人間。十分かっこいい、魅力的な人物だと思いました」

―ガンチルは、序盤、もっとラフだったり、屈折していたとしてもおかしくないのに、くったくがない少年のようなところがある人物でした。こういったキャラクター作りをした理由は。

 「ガンチルのキャラクターは、台本にすでに彼の内面が十分、豊かに描かれていたんです。なので、自分のスタイルで作るというより、台本に沿っていけばよかった。ただ、暗い状況に置かれている中で、彼のピュアでくったくのない性格がよく表現できるように、とは気遣いました」

―ガンチルを演じる上で最も難しかったことは。

 「難しいというより、いつも興味を持って、毎瞬間ごとに楽しく、ワクワクしながら演じていましたね。かっこいいキャラクターを描く作品は、人間的な本質的な部分やドラマが十分描かれていないことがありますが、そういうものではなく、内面的なところを表現する役をやりたいと思っていたところに出会った作品、役でした。なので、自分はガンチルを理解し、表現する自信がありました。もっとよく演じられるようにと緊張感を持ったことはありますが、難しいということはなく、楽しかったです」

―不思議な現象、ファンタジー的要素も織り込まれていましたが、そのあたりは、どのように理解して消化しましたか。

 「時間をさかのぼるという設定は斬新だったと思います。しかし、そのことにとらわれることなく、ドラマ全体が伝えようとしていることに重点を置いていました。今その瞬間が大切で、最善をつくそう、ということがテーマであり、そのことを際立たせるための道具だったと思っています。ファンタジー的な奇跡だけが奇跡ではない、ということを表現するための方法だったと理解しました」

―グクスはガンチルを子犬のように慕ってとてもいい関係でしたが、チョン・ウソンさんはグクスをどんな存在と考え、演じられたのでしょうか。

 「グクスは、ガンチルにとっては、人生相談できるような、率直に何でも心にあることをきたんなく話せる相手でした。年が若い弟ということで、重くなりすぎず、本音を話すと受け止めてくれる人パートナーという感じでした」

―グクスを演じたキム・ボムさんは、どんな方でしたか。エピソードはありますか。

 「現場で、グクスと同じように僕のことを本当に慕ってくれて、僕がいい先輩でいられるようにしてくれた人ですね。彼とのシーンはどれも豊かな感情が描かれていて、おもしろい要素もあったので、撮影の中でお互いの心を十分通わせていたと思います。オフカメラでも、自然に同じような感情、関係だったので、区別がつかないような感じでした」

―相手役のハン・ジミンさんは、これまで明るく元気なキャラを主に演じてきましたが、本作では、まったく違った雰囲気でした。演じる前と後で印象が変わったことはありますか。

 「実は、ハン・ジミンさん出演のドラマは見たことがないんです。なので、明るいキャラの彼女を知らないので先入観はありませんでした。素顔の彼女の印象は、とにかく、きちんとした人で、暗い面がない人。とげとげしたところもなく、礼儀正しく、相手を尊重する人。演技をしてみると、演技でもきちんとした正しい演技をする人でした」

―ハン・ジミンさんとのエピソードはありますか。

 「振り返ると、この作品はガンチルとジナのラブストーリーですが、ガンチルにはさまざまな人間関係があり、このドラマはそれらがていねいに比重も持って描かれているので、ジナへの愛情の部分が、少し足りなかったような気もしています。ジナの立場を思うと、ガンチルはジナをもっと思う存分愛してあげればよかったのでは、とちょっと申し訳ないような思いがあります(笑)」

―今はオフを過ごされていると思いますが、どのようにお過ごしですか。

 「最近は、作品を選んだり、次はどんな姿を見せようかと考えたりしています。僕の中では、オンオフの区別ってないんです。いつも仕事の中にあると思っています。俳優というのは、人間の感情を表現するもの。40歳という人生のターニングポイントを迎えて、人生を振り返って人生について真摯(しんし)に悩む、といった時間も、仕事のうちと感じています」

 チョン・ウソン、ハン・ジミン、キム・ボムが出演する『パダムパダム~彼と彼女の心拍音~』は、2月3日よりテレビ朝日にて地上波初放送される。毎週日曜深夜2時40分(初回のみ深夜2時55分)より。また、DVD-BOX1~2(発売元:テレビ朝日/コンテンツセブン/ワコー 販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ)も好評発売中だ。

東京= 野崎友子通信員

朝鮮日報日本語版
by joonkoala | 2013-02-04 10:20 | 韓流スター
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