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朝鮮日報10/24☆【萬物相】「ハングル専用教育は見直すべき」




*朝鮮日報    2012/10/24 12:21
【萬物相】「ハングル専用教育は見直すべき」


朝鮮日報10/24☆【萬物相】「ハングル専用教育は見直すべき」 _a0087238_17185842.jpg



 道を歩いていたら、ある理髪店のドアに「独孤老人無料」と誤ったハングル表記で書かれた案内文を見つけた。首をかしげてしばらく考え「一人暮らしのお年寄りは無料で散髪いたします」という意味だと分かった。店主の考えは立派だが、せっかくなら「独居老人」と正しく書き、漢字も添えてあればよかったのに、と思った。ある大学の英字新聞が、自分たちの主幹教授(顧問に相当)を「Weekly Professor」(「主幹」はハングル表記では「週刊」と同音になることから)と書いていたこともある。新聞を週に1度発行していたため、新聞の発行責任者である教授も「週刊」だと勘違いしたようだ。

 (ハングル表記で)「風飛雹散(四方に飛び散ること)」を「風紙雹散」、「抱腹絶倒」を「抱腹卒倒」と書く時代だ。「同苦同楽(苦楽を共にすること)」は「同居同楽」、「臨機応変」は「臨機雄弁」、「福不福(運と不運、発音はポップルポク)」は「ポッコルポク」と変身する。「耳につければイヤリング、鼻につければ鼻輪、ということから転じて、ある物が状況に応じて異なる役割を果たすこと」という意味の「耳懸鈴鼻懸鈴」を「耳於鈴鼻於鈴」と書くこともある。これらは全て、使われている漢字の本来の発音と意味を知らなかったために起きたことだ。

 先週の新聞記事にはこのような文が掲載された。「中国の船員たちは停船(チョンソン)命令に反して…」「海洋警察は短艇(タンジョン)に乗って中国漁船に接近し…」「海洋警察は従船(チョンソン)に乗っていた11人と主船(チュソン)の船長を…」。韓国の水域で違法操業をしていた中国漁船を海洋警察が取り締まる過程で、中国の船員が死亡した事件を伝える記事だ。ハングルの表記自体は正しいが「停船」「短艇」「従船」「主船」という似たような発音の漢字語をハングルだけで表記しているため、分かりにくく文章が滑らかでない。

 漢字教育を主張してきた民間団体、語文政策正常化推進委員会が先日、国語基本法のハングル専用に関する条項が違憲だとして憲法訴訟を起こした。この条項に従って教科書の漢字混用を禁止したことや漢字科目を廃止したことが、児童・生徒たちの学習権や保護者の子女教育権、著者、出版社の言論・出版の自由などの基本権を侵害しているというわけだ。推進委は「誤った政策で韓国語が完全な姿を失い、国語生活と精神文化が荒廃しているのをこれ以上放置することはできない」としている。

 10年ほど前、OECD(経済協力開発機構)加盟国の国民が自国語の文書や新聞をどれだけきちんと理解できているかを調査したところ、韓国が最下位となった。漢字語が韓国語の語彙(ごい)の60-70%に上るということを無視し、無理にハングル専用政策を続けてきた結果だ。ハングル・漢字混用論を主張していた経済学者、イム・ウォンテク教授が以前語った言葉が思い出される。「なぜ人々はハングルと漢字をコーヒーと紅茶のように二者択一しなければならないと考えるのだろうか。コーヒーと砂糖、紅茶と砂糖のような補完関係として考えることはできないのだろうか」

金泰翼(キム・テイク)論説委員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
by joonkoala | 2012-10-25 17:20 | 韓国
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